「人を動かす」を読んだ
先日読んだ「SOFT SKILLS」の中でオススメ書籍として紹介されていた、「人を動かす」を読み始めました。 nesheep5.hatenablog.com
D.カーネギーの名著で、あらゆる自己啓発書の原点と言われる本書。
初版が1937年と古い本のためエピソードに時代を感じますが、人間の本質的な部分は変わらないので現代でも十分に通用する内容です。
現代の自己啓発書をたくさん読み漁る前に本書を一読しておくと、より理解が深まりそうです。
息子が大きくなったときにも読ませたい、良書でした。
連続殺人犯ですら、自分のことを悪人だと思っていない。
本書の冒頭に出てくる、
「連続殺人犯ですら、自分のことを悪人だと思っていない。」
が衝撃的でした。
「凶悪犯でさえ自分が悪いと思っていないのに、普通の人を非難して誤りを認めさせ、改めさせる事など出来ない」とのこと。
たとえ正論だとしても、他人を非難、中傷することは誤り。思い通りに動かすどころか、相手は逆上し恨みを募らせます。
じゃあどうすればいいのか?
カーネギーは「自ら動きたくなる気持ちにさせること」が重要と説いています。
そのためには、
- 相手の欲しがっているものを与える
- 相手にいかにメリットがあるかを伝える
が大切とのことでした。
子供の寝かしつけで試してみた
なるほどと思い、早速実践してみることにしました。
3歳になる息子がいるのですが、夜なかなか寝てくれず、
「早く寝なさい」
「寝ないと明日遊んであげないよ」
「寝ないと鬼さんくるよ」
と怒っていました。
罰や恐怖で無理やり言うことを聞かせても、ストレスがたまるし、罰をやめれば元に戻ってしまいます。
そこで、
「もうすぐサンタさんくるでしょ?何が欲しいんだっけ?サンタさん来た時に起きてたら、プレゼント持って帰っちゃうね。今から早く寝る練習しとこうか」
と言いかたを変えてみました。
そうすると不思議なもので、すんなり納得し、嬉々としてプレゼントはあれが欲しいとか言いながら進んで寝てくれました。
「人を動かす」ではなく「動いてもらう」
ビジネスも子育ても関係なく人を動かす方法は同じで、「いかに気持ちよく行動してもらうか」 なんだなと思いました。
頭の切れる人ほど正論で言い負かしてしまいますが、 それで納得し気持ち良く行動してくれることはありません。まして好意を持ってくれることはありません。
先日読んだ、前田祐二さんの「人生の勝算」でも
「大きなことをしたければ人に好かれるようになれ」
とありました。あなたのために喜んで動いてくれる人を増やせ、と。
人間、一人では生きられず、必ず他人と関わりを持ちます。
円滑なコミュニケーションが出来ることはとても重要であり、それだけで人生が豊かになります。
部下が動いてくれない、子供がいう事聞かない、夫が何もしない、、、
そういう悩みがあるかたは、一読することで考え方が変わるかもしれません。
とてもためになる本だったので、気になる方はぜひ読んでみてください!